ちくちくぽっぷこーん

伊藤 亜紀子 (いとう あきこ)

 

 布おもちゃを中心に、雑貨・通園グッズなども手掛けるハンドメイド作家。「丁寧な作り・美しい仕上がりで、お母さんも笑顔に」をコンセプトに活動しています。

 愛知県在住、1児の母。5月に第2子出産予定。

 

 

 

 


大嫌いだったお裁縫


 高校卒業まで、家庭科の縫製の授業が大嫌い!ミシンを触ればボビンが絡まる、手縫いをさせれば仕上がりはガタガタ。全く興味がなかったので上手になりたいとも思いませんでした。

 

 大学では演劇部に所属。「学年の中で家にミシンがあるのが私だけ」という理由で衣装係になり、退部しようかと思ったのを覚えています。プロ意識を持って活動する、近隣の大学や地元の演劇界の中では名の知れた部だったので、指導は厳しいものでした。やるしかない状況の中、少しずつ技術と知識が身についていきました。

 

 

 

手縫いとの出会い


 部活動に熱中した3年間のおかげで自分の服を作ることが趣味に。私の若頃、お店で売られる服は高くて良いものか、安くてそれなりの物だったので、高いものを買えない貧乏性の私は実益もかねてたくさん作りました。でも時代の流れか、安くて可愛い、材質もそこそこいい服がたくさん売られるようになり、服を作ることに対して楽しさより大変さを感じるようになっていきました。その頃仕事も忙しくなり洋裁から離れる事に。

 

 布に触らなくなって数年たったころ、「やっぱり何か作りたい!」と思い立ち、きっかけ探しにネット上をウロウロ・・・。その年は東日本大震災のあった年でした。とある作家さんが「震災で被害を受けた子供たちに手作りのおもちゃをプレゼントしよう」という企画を立ち上げているのを見つけ、フェルトでケーキを作り、送りました。これをきっかけに手縫いのおもちゃ作成にはまっていくことになりました。

 

 

 

本格的な活動のきっかけ


 会社員としての仕事と主婦としての仕事の合間に製作していましたが、夫との勤務時間のずれにより子供がなかなかできず、妊活のため退職。専業主婦に。突然できた自由な時間をすべておもちゃ製作に当て、産前に2度イベントに出店しました。イベントではありがたいことにおもちゃは完売でした。

 

 その後男の子を出産。息子がまとまった時間寝てくれるようになったころ、ハンドメイドを再開。時間をやりくりして針を持つことが、子育てにあっぷあっぷな私の息抜きでした。

 

 ゆっく~りな製作ペースでしたが友人がイベントを開催すると聞き、思い切って出店することに。その後の計画は何もなく、自分がイベントを楽しむつもりでの出店でしたが、それをきっかけにたくさんの方からオーダーをいただくようになり本格的な活動を始めることになりました。

 

 

 

お客様の声


 ドーナツや動物ボーリングのピンと一緒に寝る子が続出!お母さんからは「丁寧な仕事に感激!」「子供が遊ばなくなったら飾っておきたい」と嬉しいご感想をいただいています。